はじめまして。プロゴルファーの緒方です。書きたいことはたくさんあるのですが、初回なのでまずは所属するPGA of Americaについて述べようと思います。
ゴルファーならほぼ100%の方が聞いたことがあるPGA。Professional Golfers’ Associationの略ですが、99%の方は(雲の上の)トーナメントプレーヤーが集う「PGA TOUR」を連想するでしょう。元々は1916年設立の同じ組織で、1960年ごろPGA TOURが独立して現在の形に落ち着いています。私が所属するPGA of America(後発のPGA TOURと区別するために誰かがこう呼び始め、その後正式名称に)は主にゴルフ場で働くクラブプロや練習施設のインストラクター(約3万人)が所属し、PGA TOURは説明不要ですがツアーを転戦しながら賞金やスポンサー料などで生計を立てるトーナメントプレーヤー(数百人)で組織されます。
前置きが長くなりましたが、プロゴルファーの定義は「ゴルフに関わる仕事で報酬を得る人」であり、PGA of Americaは設立当初からその理念を掲げています。会員ステータスの獲得や維持にはゴルフ関連施設で働くことが義務付けられ、プロとして最低限の技量を満たすための実技試験(2ラウンドで158以内)の通過も必要です。
アメリカでゴルフをする方ならわかる「ヘッドプロ」は日本だと支配人でしょうか。クラブの規模によってはGeneral ManagerやDirector of Golfという総支配人に例えられる役職もありますが、ほぼ100%PGAのプロが務めています。PGAのカテゴリーは①ゴルフ場のアシスタントプロ、ヘッドプロ等を指すClub Operations、②インストラクターやコーチ等を指すTeaching&Coaching、③協会運営等に関わるExective Managementと3分類に分かれており、基本的には最初に選択した分類でキャリア形成をしていきます(私は②に進むつもりです)。基本的には州単位や数州単位でセクションに分かれており、ヒューストンなので私はSouthen Texas Sectionに所属しています。アメリカ外で活動する会員向けのInternational Sectionもあるので、将来日本に帰国したときはそこへ移籍することもできます。
昔は第二の人生としてゴルフ関連施設へ転職して資格を取得する例が大部分でしたが、今は全米に16校ある4年制大学にPGA University Program提携校があり、学生のうちからゴルフ場のオペレーション等を学び、単位に変換できるインターンシップをこなし、卒業と同時に正会員になるいわゆる「キャリア組」が主流になりました。彼らは平均して26歳前後でゴルフ場のヘッドプロになります。
そんな若くしてヘッドプロになり、その先はどうするのと職場の若いプロに聞いたことがありますが、3年前後でより大きなコース、名門コース、プロトーナメントを開催するレベルの超名門コースへと、ポジションと付随する高待遇を目指して転職を重ねていくつもりだと言っていました。「ゴルフこそ人生なんだね」と格好つけて聞いてみましたが「いや、ゴルフは仕事」とあっさり返されてしまいました。少しだけ、私が発した「Life」が人生ではなく生活・日常のようなニュアンスで伝わった可能性が頭をよぎりましたが、それをまた英語で確認できるかどうかで頭がパンクしたので、私はそれ以上考えることをやめました。